こんにちは
GWのお休み中に
山口県は美祢市にある、まなまなへ行ってきました(連れて行ってもらいました)
まなまな昼の部
美祢といえば、炭坑の街というイメージがありますが
カレー好きの間では、伝説級に美味しい予約制のカレー屋があることで有名のようです
それが、「まなまな」
カレー好きの間で知られているとはいえ、私自身は食べ歩き力は非常に低く
間借りカレーを始めてから、お客さんに教えていただいてまなまなの存在を知りました。お恥ずかしながら。
そんな、まなまな
鳥居をくぐって行くカレー屋としても知られています
のどかで良い場所です。
こんなところで美味しいカレーを食べられるなど、一体誰が想像できましょうか
まなまなは、基本的に予約制を取られています
山の中にポツンと現れる予約制のカレー屋さん
これだけで期待値がかなり上がりますね
ちょっと友達とログハウスに泊まりに来たような、そんなワクワク感がある店内空間
店内に置いてある家具や小物の一つ一つにも
こだわりが詰まっているようです。
まなまなのカレーは南インドのミールスが主体
「ウタパム」という初耳の響きに寄せられ、「ミールスウタパム」に鹿キーマをプラスしました。
どうですか...?これ
なんかもう、見ているだけで十分満足なくらいの美しいカレーですよね。
そして一口いただき、言葉を失いました。
個人的感想ですが
私にとって、「感動してしまうインドカレー」は、食べた瞬間に、あの日旅をしたインドの光景が浮かび上がるカレーです。
(こうじゃないとダメ。みたいな考えは持ち合わせていません。)
まなまなのミールスも正にそうで、一口目のダルで完全に心を掴まれました
追加の鹿キーマもこれまた最高でして
鹿の旨味ってここまで出るものなのかと感動しました
正に、ジビエカレーの最高到達点
食後のチャイは、甘さ控えめ
インド式のチャイというと、甘くてなんぼだと思っていましたが
甘さ控えめなのに、なんというか絶妙ですごく美味しいんです
自分で甘さ控えめチャイを作ると、どうしても水っぽくなっちゃうのですが
どうやって作ったらこんな絶妙なチャイが作れるんでしょうか...
お腹も心も満たされた、まなまな-昼の部でした
カレーのついで①
この日まなまなでは、夜に予約制のタイ料理を提供されるとのことで
ぜひ夜もということで、予約をしていただきました。
夜営業までの間、そこそこ時間があったので、近くの観光スポットを巡っていただくことになりました
九州に越してきて以来、ずっと気になっていた秋芳洞をリクエスト
「スーツ旅行」というYoutubeチャンネルが好きで、よく仕込み中などに流しっぱなしにしながら見ています。
同チャンネルの中で「理屈で説明するよりも、ただ凄い凄いと訴えた方が、よく通じる場合があります」と評されていたのが秋芳洞
全国を旅している方からしても、総合的に一番素晴らしい鍾乳洞なようで、ずっと気になっていました。
youtu.be
入り口のこちらの景観
本当に、言葉で説明する必要のない素晴らしい美しさです。
中はとにかく広く、本当にこの鍾乳洞は
自然の働きによってできたものなのだろうかと
そのスケールに圧倒されます。
少しずつ石灰岩が溶けて出来上がった空洞
一体何万年かかるんでしょうか
そして秋芳洞の一番の見どころ「千枚皿」
ポケモンのゲームはルビー・サファイヤ世代の私
思わず「ルナトーンとソルロックが出てきそう」というゲーム脳感想を漏らしました。
「タツベイも出てきそうですね」と合いの手をいただいて、すごく心地よかったです。
wiki.xn--rckteqa2e.com
で、お土産やさんに所狭しと並んでいたのが、こちら
www.yasutomiya.co.jp
ごぼう麺
このお土産、ものすごくごぼうの香りが強いです。
箱を開封していないにも関わらず
車の中に置いておいたら、車内がごぼうの香りに支配されました。
その秘密はおそらく、「美東ごぼう」という美祢特産のごぼうを使用しているから。
なぜ美祢にブランドごぼうがあるのかを調べてみると
秋芳洞や秋吉台を形成しているカルスト地形が深く関わっているそう
www.buchiuma-y.net
カルスト由来の赤土は、ごぼうの発育には最適なようで
自然とごぼう栽培が定着していったようです。
最適な環境で育てられてこそ、この香り高いごぼうが生まれるのですね。
カルスト由来....ということは、福岡で愛されるごぼ天うどんのごぼうも
北九州-平尾台のカルスト地形からごぼう栽培が盛んで、そこから発展して...という流れかなと思い調べましたが、どうやらそういうわけではないらしいです。
そううまい話でもないか。
rkb.jp
福岡のごぼ天は、福岡特有のうどんに合うトッピングを。ということで
天神あたりで自然発生的に生まれたのが発祥のようでした(諸説あり)
地域の特産品は、やはり地域で愛されるだけあって土地柄絡みのルーツが多いイメージですが
「うどんに合うものを」という理由でごぼ天が流行し、今もなお愛される点から、福岡県民の圧倒的食のセンスを感じますね。
資さんのごぼ天をテイクアウトしてトッピングしましたが
所謂福岡のうどんとは全く別物だったので
パッケージに従って、ごぼうの素揚げとかにしたほうがよかったかもしれません。
また帰り際
商店街の入り口にある、無茶すぎる象形文字に一人興奮していました(なぜこうなったのか)
カレーのついで②
秋芳洞散策も終わり、時間が余っていたため、さらに近くの観光スポット
「別府弁天池」へ
ざっくりいうと「透き通った青色の綺麗な池」なのですが
これまた美祢のカルスト地形にその秘密があります。
カルスト地形由来からの湧水には、通常よりも多くカルシウムが含まれており、カルシウム豊富な水は青色の光をよく反射するから…とのこと。
池には「飲水に使用につき、池には入らないでください」と注意書きがあり、池の横でもボトリングした水を売っていましたが
カルシウム豊富な水なんてのみすぎたら、尿路結石(私が一番なりたくない病気)になるんじゃないかと思い、飲むのはやめておきました。
あとあと調べてみると、別府弁天池湧水のカルシウム硬度は高いと言っても60ppm程度
中硬水の下限くらいの硬度で、硬水にしてはとても飲みやすく美味しいと評判なんだそうです。
一般的にヨーロッパとかの硬水は400ppm、日本でよく飲まれる天然水とかは20〜30ppmくらい
60ppmは誤差ですね
www.evian.com
そんなことなら飲んでみればよかったと思いました
ちなみに景色は
写真を加工したわけではなく、そのままこの色で、とても綺麗ですよ
まなまな夜の部
観光をしたら、あっという間に夜の部の時間です
お昼いた場所に、また戻ってきました
ひとしきり遊んで、おばあちゃんの家に帰ってきた
そんな感覚になります
この日の夜営業は、タイ料理のコース
コース料理の前に、昼の部でも聞かせていただいた、シェフGENさんによる瓢箪楽器の演奏をリクエスト
我々も手にとって演奏体験させてもらいましたが、単純な作りの楽器でも、これがなかなか難しいのです。
演奏&生歌についつい聞き惚れ、完全に場が出来上がりました
現実に領域展開があるなら、たぶんあんな感じなんだろうなと思います
この日の料理は
ほうれん草のオイスター炒め
エビと春雨の蒸し物
鯛のバジル餡掛け
グリーンカレー
どの料理も、家庭感のある味わいで、誰かとシェアすることによって、より良さを感じられるような…そんな料理の数々
グリーンカレーは、ベジオンリーでここまで美味しくなるんだなあと感動しました
食後はココナッツアイスと、ホットチャイで〆
これもまた最高で、数に限りがなければおかわりしたいくらい
食後には、店主のGENさんから
カレーを作り始めたキッカケの物語を聞かせていただいたり
奥さまPENさんからは、当時のインド・ネパールの貴重なお話を聞かせていただきました。
お話は、お店にも置いてある
写真アルバムをめくりながら聞かせていただいたのですが
写真横コメントの一つ一つに思わずほっこり
今はスマホで写真を撮り
容量がいっぱいになったら、クラウドに落とし…が当たり前になっていますが
こうして厳選した写真を現像して、形に残すことも大切だなと思いました。
このブログも、クラウドサービスも、突如としてサービス終了したら、全部消えちゃう…というのもそうなのですが
何より形に残すことで、味わいがでますからね。
濃い体験談から、なぜこんなにも美味しいカレーを作ることができたのかを伺うことができたような気がします。
まなまな
基本的に車が必須のアクセスになりますが
ぜひオススメしたいです。
良きGWの思い出でした