こんにちは
今回は「カムルチー」
について
友人からカムルチーが捕れたので食べようと連絡が入り、
いろいろと料理して食べてみました。
もくじ
カムルチーとは
原産地は中国大陸や朝鮮半島
引用もと:ぼうずコンニャクの市場魚類図鑑
https://www.zukan-bouz.com/syu/カムルチー
写真でもわかるとおり、めちゃめちゃでかくなるお魚です
写真を引用させていただいたサイトにも記載がありますが
大きいモノは80cmにもなるそうです
そして
何となく感づくかもですが、
「国外外来種」として日本に侵入しています。
今や日本全域に侵入してしまっているらしい…。
は自分の中で混同していたので友人に教えてもらったのですが
「雷魚」というものが
などの総称らしいです。
はい
いつぞやのバスカレー・ザリガニカレーの際と同様
まとめて「ブラックバス」と呼称するような感じです。
よろしければ同じような事例を紹介しつつカレーにしていますので、読んでいただけると幸いです。
↓↓↓
また、出典は特にありませんが
戦中戦後あたりには食料としても用いられていたとかいないとか耳にしました。
ということは
食べれるし美味しいはずです。
ググってみると既に食レポをしているブログもいくつか発見
さらに調べると、どうやら
原産国の中国では割と高級食材らしい
これは食べるしかないとなってカムルチー会をしました
下処理
家に運ばれてきたカムルチー×2
てっきり切り身の状態を想像していたので
でかいのが2匹も来てビビりました。
内臓はすでに友人が取り除いてくれていました。
大きさが伝わりませんが全長60cmあります。
あと、ぬめりが凄い
お湯をまわしかけてぬめりをとる
次の瞬間、キッチンが強烈な臭いにつつまれる。
例えるなら
「昆布出汁が強烈に臭い世界線だったらたぶんこんな感じ」で友人と意見が合致しました。
ギリ耐えれるけどギリギリの臭いです。
頭を落とします。
この辺は全部友人にやってもらった。
骨がかなり頑丈なのでかなり硬い。
臭いし硬いし、「美味しくないんじゃないか…」とかなり不穏な空気が漂っていました。
「こいつの頭硬えw 十二鬼月かよww」
とかなんとか流行りの鬼滅ネタを交えながらなんとか頭を落としてもらいました。
三枚おろしにしていきます。
友人はわりとささっとやっていましたが
自分が2匹目を捌いてみたときまあ難しかったです。
修行が足りない。
そしてとれた身がこちら
嘘みたい。
見た目が完全にブリ。
さっきまでの異臭がウソのように消えました。
ほぼゼロ距離で臭いを嗅いでも臭みがありません。
どうやらぬめりと皮の部分に臭みの原因があるようです。
写真の量の切り身が4倍くらい
合計1.2kgくらいできました。
本当はカレーのレシピを書くべきですが
なんせたくさんあるのでサッと書いていきます。
カムルチーのフライ
一口大に切った切り身に
小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ
揚げる
完成!
めちゃくちゃ美味しい。
捌くときの異臭がウソのよう。
物凄い旨味です。
ちょこっと塩をつけて食べるくらいが最高に美味しかった。
カムルチー唐揚げ
生姜、料理酒、醤油を混ぜたタレに切り身をつける。
小麦粉をつけて揚げたら…
完成!
かなり美味い
フライはちゃんと魚だったのに
唐揚げにした途端
高級鶏胸肉のような味わいに
これはこれで良い
急いでビールを買いに行った(一番のやつ)
ゴア風カレー
やっぱりカレーにもしてみたい。
レシピ本を参考にしつつ、ゴア風に仕上げました。
1.切り身にターメリックをすり込んでおく
2.マスタードシードオイルでホールスパイスを温めたのち、微塵切り玉ねぎを炒める
3.パウダースパイス、塩を加え混ぜる
4.水、切り身、パクチーを加え蓋をして少し煮たら完成
凄くぽくなりました。
骨があるところも使ったからか、
カムルチーの旨味がつよく出た美味しいカレーになりました。
研究室で振る舞いたい。
水煮魚(スェイツーユィ)
どうやら原産国ではカムルチーもこの調理で食べられることがあるそう。
「原産の味も味わいたい」+「最近中華鍋を買ったので使いたい」
などから作ってみました。
材料
・切り身;適量
・紹興酒;適量
・塩:適量
・にんにく:2かけ
・しょうが:にんにくと同量
・ネギ:適量
・もやし:1袋
・ニンニクの芽:もやしと同量ほど
・鶏ガラスープ:200mL
・油:200mL
・唐辛子:20本ほど
・花椒:大さじ4ほど
1.
紹興酒、塩を混ぜ、切り身を30分以上漬け込む。
漬け込んだら、沸騰したお湯で3~5分ゆでる。
2.
中華鍋に分量外のサラダ油をたくさん入れ、にんにく・しょうが・ネギを炒めていきます。
香りが出てきたら豆板醤を加え炒める。
3.
もやしとニンニクの芽を加えてサッと炒める
4.
別の鍋or耐熱皿にうつし、その上に1の切り身を並べて、その上に唐辛子と花椒をふりかけ、鶏ガラスープをそそぐ
5.
最後に熱した油を上からそそぐ
完成!
かなり美味しい。
正直、これが一番好きでした。
フライは他の白身魚でも食べれそう(けど美味しい)
唐揚げは鶏肉みたい
カレーは普通の白身魚のような扱いで美味しくいただける
のような感じでどれも美味しかったのですがこれは違って
これがきっとカムルチーの味なんだ…
と感じる未体験の旨味でした。
やはり原産国の食べ方をすることで
その食材の特性を生かすことができるのかな…?
と思ったりしました。
最後になりますが
美味しいけど、本当は日本の自然下にはいてはいけません。
外来種を野に放つのはダメ絶対です。
生き物は悪くありませんが、出来る限りこうした外来種の数は減らしたいもの
ただ殺してしまうだけより
こうして美味しくいただくのもまた良いと思います。
外来種の中には指定がかかっているものもあり、
生きて移動させるだけもダメ
というケースもありますので
外来種をとって食べよう、という方はその辺りも注意して頂ければと思います。
ありがとうございました。
面白くて思いつきでササーッと書いてしまいました。
また美味しい食材が手に入ったらこういうことをやろうと思います。